■子どもとの時間を大切にしながら、常勤として安定して働きたい
■日勤常勤は年収が下がるし、ほかに方法はあるのかな…
——離婚してワンオペになったので、「日勤常勤」に絞って転職活動をしたものの、現実は厳しく、条件にあう求人はほとんど見つかりませんでした。
そんなときに出会ったのが「月イチ夜勤常勤」という選択肢。
家庭を優先しながら収入も確保できるこの働き方は、私にとってちょっと無理はあるけれど“ちょうどいい”バランスでした。
この記事では、シングルマザー・アラフィフの私あづさの体験を踏まえて、
日勤常勤との比較や実際の職場例、メリット・デメリットをご紹介してます。
「自分にあう働き方が見つからない…」と悩むかたは、ぜひ参考にしてみてください。
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日勤常勤で探していた私がぶち当たった壁

離婚したので、パート勤務から常勤雇用になろうとしました。
ただ、パート先では常勤雇用になかなかしてくれず、転職先を探すことに。
基本的にワンオペで生活を回さなければいけない、と思い、母の手を借りなくても生活ができる日勤常勤を探していましたが、なかなかハードルが高かったです…
求人数が少ない
「日勤常勤」で探すと、そもそも求人数が少ないです。
希望する日数や曜日、夜勤なし、残業少なめという条件で探すと、選択肢がかなり限られてしまいます。
また「パートならあるけど、常勤はない」というケースも多かったです。
年収が大きく下がりそうで不安だった
日勤常勤は夜勤手当がつかない分、年収が大きく下がることがネックでした。
家庭の収支を考えると、年収が大幅に下がるのは正直厳しい…と感じていました。
「生活とのバランスをとりたいけど、お給料は下げたくない」という葛藤がありました。
家庭との両立は必須だけど、条件があわなかった
子どもとの時間をとりたいから「日祝休み」「残業ほぼなし」を希望していましたが、そういった条件の職場は人気が高く、すぐに埋まってしまうか、倍率が高い状態。
見つけても勤務地や通勤時間など、どこかに妥協が必要な場面が多く、理想の働きかたに近づけませんでした。
偶然出会った「月イチ夜勤常勤」という働きかた

日勤常勤を探すなかで、「月1回夜勤をすれば、日勤常勤ではなく、常勤雇用」という働きかたを知りました。母も月一回の夜勤なら、手伝いに来てくれることになりました(ありがたいことです💦)
ほぼ日勤なのに年収は日勤常勤より高かった
偶然出会ったのが「月に1回だけ夜勤あり」の常勤雇用。
これは転機でした。ほぼ日勤中心の生活なのに、夜勤手当がつくことで、結果的に日勤常勤よりも年収は高かったです。
精神科では年収約450万円、施設勤務では約490万円ほどになりました。
2交代制なら夜勤1回で2日分の勤務扱い
2交代制の場合、1回の夜勤で2勤務扱いになるため、夜勤回数が少なくても常勤の条件を満たすケースがあります。
1回の夜勤でガツンと働いて、他の日は日勤や休みを取りやすくなる。
育児や家庭とのバランスをとる上で、この働きかたはメリットだと思いました。

ぶっちゃけて言うと、日勤より夜勤のほうが業務内容は楽なんです…
日祝休みの契約もできた
精神科でも施設でも、日祝休みの契約できたことも大きなポイントです。
これはすべての職場に当てはまるわけではありませんが、交渉や紹介ルート次第でさらに良い条件で働けることもあります。
転職のときに検討した日勤常勤の職場


メリット | デメリット | |
総合病院の外来 | 日祝休み/夜勤なし | 外部からの採用が少ない/給与低め |
精神科特化の訪問看護 | 土日祝日休み/オンコールなし/給与高め | 平日休みの調整が自己責任/人気のステーションは求人が出ない |
クリニック | 日勤のみ/日祝休みあり | 拘束時間が長い/給与低め/急な休みがとりづらそう |
特養(特別養護老人ホーム) | 夜勤なし | オンコールあり/給与低め/公休が少ない |
保育園 | 日祝休み/定時上がり | 求人数が少ない/倍率が高い/給与低め |
以下はわたしあづさが実際に検討したときの感想です。職場や時期により差があります。
総合病院の外来勤務
急性期から離れても「総合病院に在籍していたい」という希望がある方には、外来勤務は魅力的です。
夜勤がなく、日祝休みの職場が多いため、家庭との両立もしやすいと感じました。
ただし、実際の求人は少なく、多くは育休明けのスタッフなどの院内異動で埋まってしまい、外部からの採用はほとんど見かけませんでした。
精神科特化の訪問看護
精神科の経験をそのまま活かせる精神科特化の訪問看護。
オンコールなしの職場もあり、勤務時間が安定している点は魅力的でした。
ただし、受け持ち制のステーションでは、平日に休むときは自分で訪問予定を調整する必要があります。
また、働きやすいステーションほど求人が少なく、タイミングを逃すと入職が難しいことも経験しました。



問いあわせてみましたが「今は募集してない」と断られました…
クリニック
日勤常勤といえば、クリニック勤務を思い浮かべる方も多いと思います。夜勤なし・日祝休み。
ただし、拘束時間が長めの職場も多く、家庭との両立を考えると難しい場面も。
スタッフの人数が少ないため、急な休みを取りづらそうなのも悩みどころでした。
特別養護老人ホーム(特養)
夜勤も基本的にはなし。ただしオンコールがあり、たとえ出動が少なくても「呼び出されるかも」という緊張感はつきまといます。
また、給与水準はやや低めで、公休が少なめの施設も。日祝日関係なく出勤になります。
保育園
基本的に日勤のみ・日祝休み、定時上がりが可能で、子育て中の看護師から人気の高い勤務先です。
けれど、配属が園に1人で、求人数が非常に少なく、看護師の欠員が出ない限り募集はかかりません。
そして倍率が高いため、応募できても不採用になるケースも。



私のときも募集がありませんでした…
月イチ夜勤常勤のメリット


月イチ夜勤を選んだことのメリットは以下です。
基本給が満額になった
日勤常勤だと、基本給が減額になるけれど、月1回だけの夜勤でも、夜勤回数の多い常勤と同じように基本給は満額になりました(※その病院の規定によります)



私も「日勤常勤だと年収350〜400万台(基本給を減らされたり、そもそも給与設定が低いので)→月イチ夜勤常勤で460〜500万」になりました。
ほんの少し頑張るだけで、待遇がぐんと良くなります。
夜勤1回=2日分カウントで勤務日数が減る
2交代制の病院では、夜勤1回が“実質2日分の出勤扱い”になります。



私の職場でも、週5勤務のうち1回が夜勤なら、残りは日勤3日でした。
育児や介護と両立したい方にも、負担が少なく働きやすいです。
少ない回数なので体への負担が少ない
夜勤が月1回だけなら、生活リズムも大きく崩れず、体の負担も少なめ。
夜勤明けは必ず休みだったので、体調管理がしやすく、無理なく続けられました。
月イチ夜勤常勤のデメリット


月イチ夜勤はデメリットもあります💦
夜勤が苦手な人にはきつい
「夜勤は本当に苦手…」という方には、たとえ月1回でもプレッシャーになります。
生活リズムが崩れやすい・夜勤前後で眠れない方には、慎重に考えたほうがいいです。
必ず夜勤リーダー??
夜勤リーダー業務を任されやすいです。
夜勤回数が少ないと、「どうせならリーダーやって」と言われがち。
業務の責任が重くなりやすい点は注意です。
職場によっては、あまり夜勤やらない人の夜勤=リーダー前提のところもあるため、事前の確認が大切です。



私も必ずリーダーでした💦
求人には出てこないことも…
月イチ夜勤常勤という働きかたは、そもそも求人が少なく、レアな存在です。
私も求人サイトでは見つけられず、紹介で見つけました。
転職エージェントに条件を細かく伝えたり、看護師友だちに声をかけておくのが鍵です。
月イチ夜勤があっている人・あわない人
あっている人 | あわない人 |
---|---|
子育て中で夜勤は最小限にしたい人 | 夜勤が苦手、または体調を崩しやすい人 |
非常勤ではなく常勤で働きたい人 | 医療処置や急性期の経験を積みたい人 |
ワークライフバランスと収入のバランスを取りたい人 | 夜勤中に子どもを見てくれる人がいない人 |
月イチ夜勤がおすすめ!なんですが、とはいえ人によります。
私は、夜勤時に母が子どもの見守り手伝いに来てくれますが、見守り・手伝いの人がいないと難しいと思います。
月イチ夜勤があっている人
月イチ夜勤常勤は、「夜勤は必要最小限にしたいけれど、非常勤ではなく常勤として安定して働きたい」という人にぴったりの働き方です。
特に子育て中や家庭との両立を重視したい方にとっては、日勤中心で生活リズムを整えやすく、夜勤手当による収入アップも期待できます。
また、「バリバリ働きたいわけではないけど、収入は落としたくない」
といったワークライフバランスを大切にしたい人にも好相性。
フルタイムの勤務が難しい状況でも、常勤扱いを維持できるメリットは大きいです。
月イチ夜勤があわない人
一方で、夜勤が体質的に苦手な方や、夜間勤務で体調を崩しやすい方には、月イチでも負担に感じる可能性があります。勤務が少ないぶん、1回ごとの夜勤にプレッシャーを感じやすくなることも。
夜勤時の子どもの預け先がない人も難しいと思います。
月イチ夜勤常勤はどうやって探す?


月イチ夜勤の募集は、ホームページや求人案内には書いてないことが多いです。



だって、夜勤回数が少ないほうがいい人が多いから、殺到しちゃいますよね💦
知人・元同僚からの紹介
実際に私が働いた精神科病院・介護施設はどちらも紹介で入職しました。
求人サイトでは見かけない「月イチ夜勤常勤」の働きかたは、紹介などのつながりでしか見つからないことも多いです。
信頼できる人に、転職希望を伝えておくのはおすすめです。
施設や病院へ直接問い合わせる
興味のある病院や施設に直接「月イチ夜勤のみ可能な常勤勤務はありますか?」と聞いてみるのも一つの方法です。
特に精神科や施設では、看護師が不足していることが多いため、柔軟な契約を受け入れてもらえるケースがあります。
転職エージェントに希望を細かく伝える
「日勤常勤を希望しているが、月イチ程度なら夜勤可能」と伝えると、フル夜勤なしで常勤扱いになる求人を紹介してもらえる可能性があります。
希望条件は曖昧にせず、譲れない点・柔軟に対応できる点を明確にするのがカギです。
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【比較表】日勤常勤と徹底比較!月イチ夜勤常勤の働き方&待遇の違い
日勤常勤 | 月イチ夜勤常勤 | |
職場例 | 保育園・クリニック・訪問看護※1・特養・健診センター | 精神科病院・療養型病院・老健 |
勤務時間帯 | 9:00〜19:00など | (2交代制16:30〜9:30など) | 日勤+月1回の夜勤
勤務日数 | 週5日 | 夜勤1回で2日分のカウント |
給与例 | 月給20〜28万前後 | 月給30〜33万程度+夜勤手当で年収アップ |
年収 (首都圏での調査) | 約300万円〜 | 約450〜500万円 |
福利厚生 | ※クリニックでは国保になる場合も | 社会保険・厚生年金・有給あり社会保険・厚生年金・有給あり |
体力的負担 | 夜勤がなく安定 | 月1回だけなら負担は少ない |
求人の探しやすさ | 公開求人が多く探しやすい | 紹介や交渉が必要なことも | 求人は少なめ
その他 | 夜勤なし/日祝休みの職場多め | 月1回夜勤で手当約8,000〜12,000円×12ヶ月の収入増 |
※1:訪問看護はオンコール・出動あり、ですが、精神科の訪問看護だとオンコールなしのステーションがあります。
まとめ|日勤常勤にこだわらない選択肢もある
日勤常勤は家庭との両立がしやすい一方で、求人数の少なさや収入面での不安もあります。
そんななか、「月イチ夜勤常勤」は、日勤中心の生活を守りながら、常勤の待遇と収入アップを両立できる働きかたです。
ただし、求人はとても少ないので、公開情報だけで見つけるのは難しいのが現状です。
夜勤は少なめがいい
でも非常勤ではなく常勤で働きたい
と思っているかたは、あなたの条件にあうレア求人を知っている転職エージェントに一度相談してみてください。
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