療養型病院に向いている人・向いていない人とは?【現役看護師が解説】

このままずっと急性期で働き続けるのは、ちょっとしんどいかも…

もっと余裕を持って働きたい…

療養型病院って私にあってるのかな?

毎日バタバタの業務、時間に追われて食事もままならない日々。
患者さんの命を預かる責任はやりがいもあるけれど、ふと「もっと自分のペースで働けたらな…」と思うこともありますよね。

ふと、療養型病院ってどうなんだろう?って気になりますよね。
急性期とは違う、ゆったりとした環境で働けるイメージがありますが、実際にはどんな人に向いていて、どんな人には向かないのでしょうか?

この記事では、急性期から療養型への転職を検討している看護師さんに向けて、
・急性期と療養型の違い
・療養型病院に向いている人・向いていない人
・自分にあった職場選びのポイント
を、現役看護師の視点でわかりやすく解説します。

転職して後悔しないためにも、まずは「自分にあっているかどうか」を冷静に見つめ直すことが大切です。

とは言え、「自分に向いているか」だけでなく、「具体的にどんな求人があるのか」「もっと条件が合う病院が他にもないか」を知りたい方は、看護roo!のような看護師専門の転職エージェントに相談するのが近道です。

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目次

療養型病院と急性期病院の違い

療養型病院への転職を考えるうえで、まず押さえておきたいのが「急性期病院との違い」です。
この違いを理解しておくと、自分にあう働きかたが見つけやすくなります。

療養型病院急性期病院
患者さんの状態病状が比較的安定していて、
長期入院が必要な高齢者が中心
手術直後病状が不安定命にかかわる患者が多い
看護の目的食事介助服薬管理皮膚科処置清潔ケア排泄ケアなどを継続的に行う急変対応・処置・観察などの医療的ケアが中心
業務の忙しさ比較的落ち着いており残業も少ない傾向多忙で緊張感が高く残業が多い
働く人の特徴子育て中・ブランク明け・体力に自信がない人も多い若手・バリバリ働きたい人・キャリアアップ志向が多い
スキルアップ基礎的なケア技術をじっくり磨ける最新医療・高度技術の経験を積める

患者さんの病状の違い

急性期病院は「命にかかわる状態」の患者さんが多く、手術や集中治療、点滴や処置など、医療依存度の高い看護が求められます。
一方、療養型病院は「症状が安定した高齢の方」が中心。長期間の入院が前提で、医療よりも日常生活の支援や見守りケアが多くなります。

例えるなら、

療養型急性期
生活を支える「長期入院の生活支援施設短期集中で命を救う「救急戦場


というイメージです。

看護師の役割の違い

急性期では観察力・判断力が重要視され、病状の変化にすぐ気づいて対応することが求められます。
一方で療養型では、コミュニケーションや丁寧なケア、穏やかな関わりが中心。技術より「人柄」や「寄り添う気持ち」が重視される傾向があります。

また、療養型病院では、褥瘡ケアや経管栄養、体位交換など、同じ処置を継続的に行うことが多く、スピードよりも正確さと継続性が求められます。

働きかた・職場環境の違い

急性期病院は夜勤も多く、緊急入院やバタバタした業務が多いため、体力的・精神的にもハードになりがち。
療養型病院は比較的落ち着いた雰囲気で、残業も少なく、ワークライフバランスがとりやすいのが特徴です。

そのため、「育児と両立したい」「落ち着いて働きたい」「技術より人と関わる看護がしたい」と考える方には、療養型病院は向いてます。

療養型病院が向いていない人

テキパキした業務が好きな人

療養型病院では、患者さんの病状が比較的安定しており、急変も少ないため、看護業務にスピード感はあまり求められません。1日に行う業務はある程度パターン化されており、ルーティンワークが中心になります。

そのため、「忙しい中でテキパキ動きながら働くのが好き」「常に新しい状況に対応しながらスキルアップしたい」と考える方にとっては、物足りなさを感じてしまうことがあるでしょう。成長実感が得にくいと感じたり、日々の業務にマンネリを感じやすくなったりする場合もあります。

急性期病院のように、緊張感のある現場で働きたいという方には、あまりおすすめできません。

看護技術のスキルアップを重視する人

療養型病院では、点滴や採血などの医療行為は少なく、日常生活の援助や介護業務が中心です。そのため、「看護師としての技術を高めたい」「バリバリ医療行為をこなしたい」と考えている方にとっては、成長の機会が少ないと感じることがあるかもしれません。

特に、将来的に急性期に戻りたいと考えている方や、キャリアアップ・資格取得を目指している方にとっては、スキルが鈍ってしまう不安も出てくるでしょう。

もちろん、看護には「技術」だけでなく「寄り添い」や「心のケア」も含まれますが、どちらを重視するかで向き不向きが分かれる職場です。

あづさ

とはいえ、「療養型病院=まったく医療行為がない」というわけではありません。
内科や整形外科を併設している施設も多く、点滴や検査後の観察などの看護技術はしっかりあります。
「技術がゼロになるのでは…」と不安な方も、そこまで心配しすぎなくて大丈夫です✨️

学歴や肩書にこだわる人

療養型病院では、准看護師として長く現場経験を積んできた方や、准看から進学して正看になった方など、急性期病院では見られなくなった経歴をもった看護師が活躍しています。現場では学歴よりも「経験年数」や「協調性」、「丁寧なケア」が重視される傾向があります。

そのため、「自分は看護大学を出ているから」「学歴や資格で人を評価している」といった学歴や肩書に強いこだわりがある方にとっては、現場の価値観に戸惑いを感じるかもしれません。

「准看が多いからレベルが低い」「もっと専門性の高い人と働きたい」といった考えを持っていると、人間関係もうまくいかず、自身も孤立してしまう可能性があります。

学歴にプライドを持つこと自体は悪いことではありませんが、療養型病院では“現場での姿勢”の方が重視されることを理解しておく必要があります。

療養型病院が向いている人

ゆったりとした環境で働きたい人

療養型病院では、急性期のような慌ただしい場面や緊急対応は少なく、比較的落ち着いた雰囲気の中で勤務することができます。

時間に追われることが少なく、業務内容もある程度パターン化されているため、「忙しすぎるのは苦手」「落ち着いた環境でじっくり働きたい」という方にとっては、安心して続けられる職場です。

また、患者さんとゆっくり関わる時間が持てるのも療養型病院の魅力の一つです。「一人ひとりと丁寧に向きあいたい」という看護師さんには向いています。

高齢者との関わりが好きな人

療養型病院の患者さんは、主に高齢のかたです。身体的なケアだけでなく、精神的なサポートや声かけも重要になります。

日々の挨拶やちょっとした会話に笑顔で応えてくれる患者さんの存在が、やりがいや癒しにつながることもあります。

高齢者とのコミュニケーションが好きで、介護的な関わりにも抵抗がないかたは、自然とこの職場になじむことができるでしょう。たとえ医療行為が少なくても、「人の役に立てている」と実感しやすい職場です。

家庭と仕事を両立させたい人

療養型病院は、残業が少なく、突発的な業務もあまりないため、予定通りに退勤できることが多いです。シフトの希望も通りやすい傾向があり、家庭の事情を理解してくれる職場も少なくありません。

そのため、子育て中のかたや介護との両立をしている方など、「仕事と家庭のバランスを大切にしたい」と考えているかたには、非常に働きやすい環境です。夜勤回数の調整時短勤務の相談がしやすい病院もあります。

チームワークを大切にできる人

療養型病院では、看護師だけでなく、介護士・リハビリ職・医師・管理栄養士など、多職種が連携して患者さんをサポートします。急性期のようなスピード感よりも、丁寧で協調的な対応が求められる場面が多いため、穏やかな人間関係を築ける人や、周囲と協力しながら働ける人には向いています。

また、長く働くスタッフも多く、安定した人間関係の中で、信頼を築いていくことができるのもメリットです。

看護師の仕事を生活の一部として“割り切れる”人

療養型病院は、「看護の最前線で活躍したい」「医療の現場でバリバリ成長したい」というモチベーションが強い人には、やや物足りなさを感じる職場かもしれません。一方で、「生活のために安定して働きたい」「無理なく働ける場所を探している」という現実的な価値観を持った方には、非常に合っています。

「看護とはこうあるべきだ!」と強い理想を掲げているタイプよりも、「家庭や自分の生活を守りながら、できる範囲で丁寧に働きたい」という気持ちのある方が、長く安心して続けられる職場です。

理想を追い求めるより、今の生活を大切にしながら着実に働きたい方には、療養型病院はぴったりの選択肢です。

向いていない人でも後悔しない職場選びのコツ

療養型病院に「向いていないかも…」と感じたとしても、それが必ずしも「働けない」「やめておいた方がいい」というわけではありません。向いていない要素があっても、職場の雰囲気や人間関係が良ければ、むしろ長く続けられるということもあります。

ここでは、療養型病院を選ぶ際に後悔しないためのポイントを3つご紹介します。

自分にとって何を優先したいかを明確にする

「スキルアップよりも家庭との両立が優先」「ゆったりとした環境で働きたい」といった、自分のライフステージ価値観を明確にすることが大切です。

療養型病院は、バリバリ働くというよりも、“仕事と生活のバランス”をとりたいかたに合う職場です。

どんな職場で働きたいか、将来どうなりたいかを一度考えてみましょう。

見学や面接時に「実際の働きかた」を確認する

求人情報だけでは見えない現場の雰囲気を知るには、見学や面接での「観察」が重要です。

  • 看護師と介護士の関係性は良好か?
  • 患者さんへの対応にゆとりがあるか?
  • どんな年齢層・バックグラウンドのスタッフが多いか?

などをチェックすることで、「ここなら自分でもやっていけそう」と思えるか判断しやすくなります。

第三者に相談して、選択肢を広げる

自分一人で「この病院があってるはず」と決めつけてしまうと、視野が狭まり、後悔する可能性が高くなります。

転職エージェントなどの第三者の視点を入れることで、自分では気づいていなかった選択肢や、マッチ度の高い職場を知ることができます。「療養型」と決め打ちせず、クリニックや施設、精神科なども比較してみると、より納得できる選択ができるはずです。

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まとめ|「向いてる・向いてない」より大切なのは、納得して選ぶこと

療養型病院は、急性期とはまったく違った働き方が求められる職場です。向いている人の特徴、向いていない人の特徴はたしかにありますが、最終的に大切なのは「自分にとって何を大事にしたいか」「どんな働き方が自分にあっているか」を知ることです。

もし「一つの職場しか見ていない」「他の選択肢を知らないまま決めてしまいそう」と不安があるなら、もう一つだけでも転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。

特に、療養型病院を希望している方でも、

  • 思っていた雰囲気と違った
  • 人間関係がつらい
  • スキルが鈍る不安がある

といった声も少なくありません。後悔しないためにも、「候補は複数持っておく」ことが、転職成功の秘訣です。

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この記事を書いた人

事務職から看護師へ転職したアラフィフナース。
急性期外科→派遣→子育てでブランク→療養型病院→精神科内科ミックス→施設
看護師としての転職は3回

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