日勤常勤は稼げる?選ばなかった私の理由と後悔しないためのポイント

日勤常勤は年収さがる?

もう夜勤はやりたくない…
日勤だけで生活できる?

日勤常勤は「夜勤なしで体も楽そう」と憧れますよね。

でも、日勤常勤になると…

  • 4日勤があったりする
  • 夜勤業務よりも日勤業務の方が激務など日勤の方が大変

さらに日勤常勤は収入が夜勤あり常勤と比べて、給料設定が低め、また夜勤ありの人より基本給減額などで、年収が50〜100万円ほど下がるケースが多いです。
生活費をシミュレーションすると「思ったより足りない…」と感じ、転職後に後悔する人も少なくありません。

あづさ

療養型病院に勤務してる友だちは夜勤月4回だと年収500万以上、
日勤常勤の時は年収400万前後だったって言ってました…

結論

・収入面では夜勤あり常勤に比べて年収が100万円以上下がるケースがほとんど

・夜勤手当がなく、しかも週5日通勤になるため「通勤回数が減る」というメリットもなし

日勤常勤で後悔しない確認すべき4つのポイント

この記事では、夜勤なし常勤を検討しているかたに向けて、収入の差、メリット・デメリット、向いている人向いていない人を解説します。

「夜勤はつらいけど収入は下げたくない」という方は、条件の良い日勤常勤求人を探しましょう。
私も利用した看護roo!のような看護師専門の転職エージェントなら、希望に近い条件の職場を無料で探してくれるので、情報収集だけでも動いておくと安心です。

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目次

日勤常勤の収入は夜勤あり常勤と比べてどうか

さらに日勤常勤は収入が夜勤あり常勤と比べて、給料設定が低め、また夜勤ありの人より基本給減額などで、年収が100万円以上下がるケースが多いです。

夜勤手当がなくなる分の年収減

看護師の給与を底上げしてくれるのは、実は基本給ではなく夜勤手当です。
夜勤手当がなくなるということは、つまりボーナスをカットされるのと同じくらいの衝撃があります。

たとえば夜勤手当が1回1万円、月4回なら4万円。病院によっては1回1万円以上も珍しくありません。
月4万円減ると、年収ベースで60〜80万円のダウン。ボーナス1回分が消えるイメージです。

求人票には「月給〇〇万円」と書かれていると、年収ベースでの減少幅をイメージできていないまま転職して、「思ったより少ない💦」と嘆くはめに…給料明細の比較(例)

あづさ

病院外来の日勤常勤で「手取りが20万以下…」というかたも💦

そもそもの給料設定が低め

看護業界では「夜勤ができる人」が欲しいので、夜勤をする人の給料設定は高めです。
反対に日勤だけになると、やりたい人はたくさんいるので、給料設定が低めになります。

わたし独自に転職サイトで、保育園看護師を調査した結果、年収は350〜399万前後に集中してました。

保育園看護師の年収分布(東京)

募集年収:225万〜455万/70件
平均値:約356.7万円
中央値:369万円
※看護roo!転職サービス内の公開求人東京地区の70件を独自調査(2025年8月)

「夜勤なし=楽」ではなく、「夜勤なし=ただ収入が減っただけ」になるリスクは十分あります。

日勤常勤のメリット・デメリット

看護師日勤常勤のメリット・デメリット

日勤常勤のメリット・デメリットは下記です。

日勤常勤のメリット

  • 夜勤がない分、体力的な負担が軽い
  • 子育てや介護と両立しやすい
  • 生活リズムが安定し、健康管理もしやすい
  • 日中勤務なので、生活リズムが家族・友人とあわせやすい

日勤常勤のデメリット

  • 夜勤手当がなくなるため、年収は大幅に下がる
  • 求人全体が少なく、通勤圏内では選択肢が限られることが多い
  • 保育園・施設など職場によっては、看護スタッフが少ないので相談できる相手がいない
  • 必ず定時退社できるわけではない

日勤常勤が向いている人・向いていない人

看護師の日勤常勤に向いているひと・向いていないひと

日勤常勤が向いているのは「お金よりも生活リズム」という人。
向いていない人は家計を支える立場で、収入減は厳しい人です。

向いている人

  • 子育てや介護で夜勤が難しい
  • プライベート優先で収入が減っても大丈夫な人
  • 定時上がりが何より大事な人

要するに、「お金より生活リズム」という価値観の人には向いています。
ただし、「定時上がり確実」という保証はないことは覚えておくべきです。

向いていない人

  • 家計を支える立場で収入減が厳しい
  • 業務内容の変化やイレギュラーに弱い
  • 日勤なら楽」と思っている人

日勤常勤だからといって、外来や訪問診療の補助など、夜勤とは違う種類の負担が増えるケースもあります。
「夜勤なし=暇」ではありません。

日勤常勤の職場とメリット・デメリット

日勤常勤の職場一覧

保育園看護師のメリット・デメリット

保育園看護師のメリット・デメリット
メリット

・子どもと関われて癒される
・日勤固定、土日祝休みが多い
・残業が少なく家庭と両立しやすい

デメリット

・保育士業務の手伝いが増える(掃除・片付け・行事参加など)
・感染症シーズンは地獄(胃腸炎、インフルが一気に流行)
・保護者対応が大変なことも
・基本的に看護師は1人なため、責任が大きい

検診センター看護師のメリット・デメリット

検診センター看護師のメリット・デメリット
メリット

・日勤固定(8:30〜17:00など)
・残業ほぼなし、カレンダー通り休める
・業務がルーティン化されていて楽

デメリット

・単調すぎて「看護師としてのやりがい」が薄れる
・給料は低め
・繁忙期は流れ作業で人間扱いされない感覚に…

クリニック看護師のメリット・デメリット

クリニック看護師のメリット・デメリット
メリット

・日勤のみで生活リズムが整う
・患者さんと距離が近い
・医師が常にいるので、安心

デメリット

・院長のカラーに左右されすぎ(ワンマン経営リスク)
・スタッフが少なく人間関係が濃すぎる
・社会保険加入がないところもある
・日給月給の場合があるので、長期休みは収入が減ることも…

日給月給とは…
働いた日数や時間に応じて計算する給料制度のこと。
1か月分まとめて支払われるけれど、「月給で安定しているけど、休むとその分引かれる」仕組みが 日給月給 です。

訪問看護師のメリット・デメリット

訪問看護師のメリット・デメリット
メリット

・患者さん一人ひとりとじっくり関われる
・スキルを幅広く活かせる
・比較的給与が高い

デメリット

・オンコール対応が必須で精神的に休まらない(※精神特化の訪看はオンコールなしの事業所も)
・移動時間が長く、天候にも左右される
・ご家族対応がヘビーで「看護師」より「調整役」になることも

企業内保健室看護師のメリット・デメリット

企業内保健室看護師のメリット・デメリット
メリット

・土日祝+夏休み+年末年始休み、
・医療行為なしで精神的にラク
・福利厚生が手厚い

デメリット

・看護スキルがほぼ使えない=キャリアにならない
・採用枠が少なく狭き門
・社内の立ち位置が微妙で「雑務要員」扱いされることも

特養(特別養護老人ホーム)

特養看護師のメリットデメリット
メリット

・基本的に入居者さんの体調は安定している
・ブランクがあっても採用されやすい

デメリット

・医療処置が少ないので、スキルが落ちることも…
・医師が常駐していないので、救急時の判断は看護師になる
・看護師の人数が少ないので、人間関係がこじれると逃げ場がない

私が日勤常勤を選択しなかった理由

私も離婚にあたって、夜勤は無理と思い日勤常勤の職場を探しました。ですが、生活費が足りなくなる・通勤時間がかかる、の2つの理由で辞めました。

あづさ

日勤常勤を諦めかけたところに、月1夜勤で常勤扱いの病院が見つかったんです

生活費を計算してみたら、全然足りなかった

求人票の「月給25万円〜」という数字だけを見ると、それなりに見えます。でも、夜勤手当がゼロになり、基本給が減給されると一気に手取りは減少。
私の場合、子どもの教育費などと生活費を含めると、完全に赤字でした。
試しに支出項目を洗い出してみて、「あ、これは日勤常勤は無理だ…」と判断しました。

「日勤常勤はラクそうだから…」と転職して、後から年収を知って驚く人は意外と多いです💦

通勤時間がかかる

保育園の送迎も家事もあるので、自宅から近い職場を探していました。
でも日勤常勤で探すと、通勤圏内に条件があう職場が少なく、片道1時間以上かかる求人ばかりに。
通勤時間がかかると、日々の家事育児の時間を取られてしまうので、諦めました。

日勤常勤で後悔しないために確認しておくべき4つのポイント

日勤常勤で後悔しない確認しておくべき4つのポイント
  • 求人票の給料は必ず手取り換算する
     社会保険料・税金を引いた額を計算しないと、実際の生活レベルが見えません。
  • 業務内容を事前に確認する
     見学や職場訪問で、実際に日勤常勤のスタッフが何をしているのかを確認しましょう。
  • 通勤時間を軽視しない
     毎日通うとなると、通勤の負担は予想以上に大きいです。
  • 複数の職場を比較して決める

収入シミュレーションをする

転職前に必ず、年収換算と家計シミュレーションをやってみましょう。
求人票の「月給25万円」に飛びつくのは危険。夜勤あり時代と比べて、年間いくら減るのか、生活費は足りるのかを数字で確認してください。

自分の年収を把握する方法

手っ取り早いのは、前年の源泉徴収票を確認することです。

  • 「支払金額」欄(上の方に大きく記載)が、その年の総支給額=年収です
  • 手取りではなく、税金や社会保険料が引かれる前の額なので、生活費の計算をする際は「ここから毎月の天引き額を差し引く」イメージで計算します

この「自分の正確な年収」を知らないまま転職すると、
「思ったより手取りが減った」「家計が回らない」という失敗につながりやすいので注意しましょう。

業務内容と残業の有無を確認する

「日勤=外来」ではありません。訪問診療、健診業務、救急外来のヘルプ…想定外の仕事が入ることも多いです。
面接時に必ず、残業の有無・業務範囲・繁忙期を聞きましょう。
見学をしてから、現場の空気も確かめてください。

通勤時間を軽視しない

毎日通うとなると、通勤の負担は想像以上に大きくなります。
面接のときは「まあ1時間くらいなら…」と思っても、実際には朝の満員電車や渋滞、天候による遅延などが重なり、じわじわと体力を削っていきます。

特に日勤常勤は週5日フル出勤が基本

夜勤では2日にまたがりますので、通勤は往復の1回ですみます

ですが、日勤常勤は通勤回数が減るメリットがなく、毎日通勤しなければいけません。
そのため、通勤の負担は想像以上に大きくなります。
通勤時間が長いほど、家事・育児や自分の時間が確実に減るのは避けられません。

時間はお金と同じくらい価値があります。
今より通勤時間が片道30分多くなるなら往復でプラス1時間
週5日勤務なら週に5時間、月20日勤務なら約40時間もの時間が増えることになります。
この時間を家事や育児、睡眠にあてられたら…と考えると、短縮できる通勤時間の重みがわかります。

日勤常勤の求人を選ぶときは、「給料」と同じくらい「通勤時間」も条件に入れることをおすすめします。
近くて条件が少し劣る職場の方が、長期的には満足度が高いケースも多いです。

複数の職場を比較して決める

ひとつの職場で即決するのは危険です。
求人情報サイトや転職エージェントで複数の条件を比較したほうがいいでしょう。

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夜勤を月1回だけ入れる「夜勤1回常勤」など、中間の働きかたもあるので、いい条件の転職先を見つけてください。

まとめ

日勤常勤は、夜勤がない分体の負担は軽くなりますが、夜勤手当がなくなるため年収は大きく減少します。加えて、週5日勤務で通勤回数が減らないため、時間的な自由度も大きくは増えません。
後悔を防ぐには、①収入シミュレーション②業務内容と残業の有無確認③生活時間の優先度見直し④複数職場の比較が重要です。
「楽そうだから」「夜勤が嫌だから」だけで決めず、数字と生活スタイルの両方から冷静に判断しましょう。それが、長く安心して働ける職場を見つける最短ルートです。

「やっぱり夜勤はつらい、けど収入は下げたくない」という方は、条件の良い日勤常勤求人を探しましょう。
私も利用した看護roo!のような看護師専門の転職エージェントなら、希望に近い条件の職場を無料で探してくれるので、情報収集だけでも動いておくと安心です。

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この記事を書いた人

事務職から看護師へ転職したアラフィフナース。
急性期外科→派遣→子育てでブランク→療養型病院→精神科内科ミックス→施設
看護師としての転職は3回

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